以前から読みたかった本
有吉佐和子作『非色』を読了。
既に廃刊となっており、やっとネットで見つけて読みました。
第二次大戦後の人種問題をテーマにした内容。
緻密に力強く書かれた作品で、色々と考えさせられました。
人種に限らず、差別は世の中から消えない、、、。
作中に
「金持ちは貧乏人を軽んじ、頭のいいものは頭の悪い人間を馬鹿にし、
逼塞して暮らすものは昔の系図をひろげて成り上がりを罵倒する。
要領の悪い男は才子を薄っぺらだといい、美人は不器量なものをあわれみ、
インテリは学歴のないものを軽蔑する。
人間はだれでも自分よりもなんらかのかたちで以下のものを設定し、
それによって自分をよりすぐれていると思いたいのではないか。
それでなければ落ち着けない、生きていけないのではないか。」
とありました。
とても考えさせられる内容の作品でした。
こんなに良い作品が廃刊とは、、残念です。多くの人に読んで欲しいと思いました。
そんな事を考えてた今日、ユニセフから手紙が届きました。
ハイチの地震に対する寄付の依頼です。
本当に大変な状態である事が細かく書いてありました。
しばらくすれば、またチリの寄付の手紙が届くでしょう。
きっとチリも同様に悲惨な状態かと。
少しの事しか出来ないけど、出来る限りはしたいと思います。
日本のテレビではタレントの方が24時間食べ続けたり、お店の全メニューを食べるといった
番組が数多く流れています。
全否定はしませんが、複雑な気持ちになります。
偽善とも、自己満足とも受け止められてしまう事もある寄付ですが、
実際には寄付金が必要とされています。
5000円の寄付で、多くの子どもの命が助かるそうです。
お考えいただけましたら幸いです。
嶋本秀朗
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